Pinhole Blender mini解説
Pinhole Blender mini 120は、0.15mmの針穴を1つあるいはゾーンプレート使って被写体をパノラマ・コラージュに仕上げる全く新しいカメラスタイルです。使い方は至って簡単ですが、まずはこの説明書をお読みになり、このわくわくするような古くて新しいカメラの使い方(フィルム装填の、巻き上げ、そして撮影方法)を学んでください。
あなたはすぐにピンホールブレンダーの虜になるでしょう。
このカメラにはピンホールとゾーンプレートが各1個ずつゴムマグネットに付いています。字が書いてある方を缶の内側へ向け貼ってください。絞りはピンホールがf200、ゾーンプレートがf64です。巻末の露光ガイド
を参照してください。
針穴が前方に向けられている状態を正面としてカメラを持ってください。
供給用の120/220ロールフィルムを向かって右側に装填します。
巻き取りスプールは左側に装填します。 フィルムを巻き上げるために紙のリーダーを巻き取りリールに留めてください。フィルム送りノブ(巻き取りスプール側)は時計回りに回します。 つまみに付いている銀色の線を目印としてください。
フィルム側面の120/220START ARROWが中央の筒にあたる直前までは明るい場所でフィルムを巻きあげることができます。
ふたを閉じる前に、供給用と巻き取り用スプールの上にスプールアダプターノブを挿してください。 銀色の線があるノブは巻き取りスプール側(左側)に装着します。
フィルムが適切に巻き取られるように、カメラ蓋の縁に記されたくぼみと缶の継ぎ目を一直線に合せてください。
フィルムを巻き上げる際は、まず最初に、供給側のスプールを回しフィルムの巻きを緩めてください。そして、次に、巻き取り側のスプールで緩みを直してください。
スタートマークが中央の筒にあたる直前から1コマ目が撮影可能にまるまで、巻き取りノブを時計回りに360°を7回、完全に巻き上げてください。撮影後は画像が次のコマとブレンドするよう巻き上げノブを1/3だけ回転させてください。1回転させるとそれぞれ別々の画像がえられます。120フィルムで45コマのブレンド画像、15コマの独立画像が得られます。
← このPinhole Blenderのロゴ入りゴムマグネットはシャッターとしてお使いください。パーマセルテープをシャッターとしてお使いいただいても、あるいはシャッターを自作されても結構です。
この写真は3コマをブレンドさせた作例です。3コマはそれぞれ別々のロケーションで撮影しました。向かって右側の虹色の線は太陽光の反射のためです。この現象を好む針穴写真愛好家もかなりいます。このフレアーを好まない場合は太陽を背にして撮影してください。
フィルム巻き上げ方向にカメラをパーンさせると本当のパノラマに近い写真が撮れます。この写真はカメラを縦位置(カメラの天面は向かって左側)にセットしました。木のてっぺんより撮影しノブを1/3回転させ、カメラは60°回転させました。本当のパノラマに見せるため露光時間には特に気を付けてください。
横位置の場合も同じやり方です。向かって右から撮影し、左へパーンしながら撮影していきます。
Pinhole Blender mini 120の作例がFlickrでご覧になれます。
この写真はゾーンプレートを使って個別の(ブレンドさせない)写真に仕上げました。両側が次第に暗くなるのがお分かりになるでしょう。
ゾーンプレートは淡い夢のような写真が撮れます。ゾーンプレートの詳細はこちらをご覧ください。
撮 影