PX100・PX600内箱上の注意書について



『フィルムの特徴』の訳が適切ではありません。正しくは以下の通りです。

このフィルムは現像の際、撮影時の温度、エージング(製造されてから撮影されるまでの
期間)、露光時間、マニピュレーションをはじめとする外圧等々によって影響を受けやすい
化学反応を示します。よって、さまざまな現像結果が得られますが、逆にそうなりうると
考慮して撮影してください。

First Flushバージョンにおける『保証について』
このFirst Flushバージョンは上述の通り、大変デリケートな商品ですので、これまでの
ポラロイド・フィルムでは不良交換の対象となっていた症状でもImpossible社としては
保証外となります。例えば
1)画面上に発生する白点・黒点
2)低温時の白っぽい写真
3)高温時の茶っぽい写真
4)写真のカーリング
*糊づけ不良による現像
液漏れを保証いたします!申請書はこちら

  低温時(17℃以下)の作例         高温時(24℃以上)の作例

       

よって交換の対象となる不良は全く写真が写らない場合のみとなります。
例えば
1)ポッド(現像液の入っている袋)がない
2)カセットに電池がついていない
3)ネガやポジが裏表になっている

なお、英文注意書きにはなく和文注意書きのみに記載されている条項で「期限切れ
フィルムには適用されません」
とありますが、このフィルムに使用期限は記載されて
おりません(製造年月日のみ記載)。これは単に翻訳業者による誤植です。

英文注意書(原文)はこちら


PX100/600の褪色防止方法
PX100/600の現像液は現像完了後も1週間近く湿っています。この水分のせいで中の塩化銀が成長し続け画像を破壊し褪色させる場合があります。そのため、現像完了後以下の作業を行ってください。

1)現像完了後1週間はアルバムに入れない(水分が外に出ていかないため)。
2)乾燥材を入れたタッパーウエアに保存する(内の湿度を40%以下に抑える)。
*特に梅雨場の湿度の高い時期には上記の作業を長めに実施してください。
3)スキャナーをお持ちの方は念のため画像をスキャンして保存してください。

      
        撮影直後                       60日後

さらにより早く乾燥させる操作として
1)トラップエンド(余った現像液を溜めるところ)側に切れ込みを入れる。
2)エマルジョンリフトをやる時のようにネガとポジを剥がす。

ポラロイド・カメラ&フィルム早見表

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